2017-06-14

米国の商標戦争:ユニコーンラテがユニコーンフラップに挑戦 - Novagraaf

ニューヨークのコーヒーショップ「ジ・エンド」は、スターバックス社に対して商標権侵害訴訟を提起した。ジ・エンドはスターバックスの「ユニコーンフラペチーノ(Unicorn Frappuccino)」がジ・エンドの「ユニコーンラテ(Unicorn Latte)」と混同するほど類似していると確信したためだ。

モントーク・ジュース・ファクトリー(Montauk Juice Factory)が所有するジ・エンドは、2016年12月にユニコーンラテの販売を開始した。生姜、ナツメヤシ、藻類を含む飲料の開発には6ヶ月を要した。コーヒーは入っていない。2017年1月に、ジ・エンドは米国商標局(USPTO)に「Unicorn Latte」の商標登録を申請した。

スターバックスは2017年4月にユニコーンフラペチーノを発売開始した。この飲み物には砂糖と天然および人工添加物が含まれている。ユニコーンフラペチーノは、スターバックスにとって本年初の新しい味のフラペチーノであった。

ただの偶然?

ユニコーンラテは、モントーク・ジュース・ファクトリーがこれまでに創出した商品で最大のヒット作であった。同社は、スターバックスがユニコーンラテと外観とブランドの両面で似ているユニコーンフラペチーノの販売を開始したことにショックを受け、失望したと述べている。しかし、スターバックスの製品には、ユニコーンラテの「健康的な」成分は含まれていない。

モントーク・ジュース・ファクトリーの法務チームは、ユニコーンラテはソーシャルメディアで注目され成功したが、数千のチェーン店を持つスターバックスは、類似する外観と同じような名前で競争力のある商品を共通する販売チャネルを通して発売し、財務上の損害などの被害を受けた。スターバックスの規模とユニコーンフラペチーノを販売方法によって、ジ・エンドのユニコーンラテは完全に影を落としてしまった。顧客は、ザ・エンドのユニコーンラテに代わってスターバックスのユニコーンフラペチーノを求め始めた、と考えている。

スターバックスはすでにユニコーンフラペチーノの販売を停止しているが、モントーク・ジュース・ファクトリーは、スターバックスに対して謝罪と補償を求めており、裁判所の判断を待っている。

ブランド保護

このケースでは、企業規模に関係なくブランド保護を獲得する企業の重要性が示されている。商標登録は大規模な競合他社に対抗する強力なツールになり得るため、適時適切に知的財産権を取得することが重要だ。商標の登録だけでなく、必要な場合、意匠、特許、ドメイン名および著作権に関する権利を取得することも検討すべきであろう。

本文は こちら (Trademark wars: Unicorn Latte takes on Unicorn Frappuccino)