2017-10-19

フランス:夜のエッフェル塔の写真共有にご注意 - Knijff Trademark Attorneys

夜のエッフェル塔の写真をソーシャルメディアで共有すると、対価を求められる可能性がある。たとえ、それが旅の思い出であったとしても。

著作権は(著作権で保護された)建物の表現の使用を保護している。しかし、街を歩いていて写真を撮ったとき、写真に著作権の対象となる建物が含まれることはある。いわゆるパノラマの自由(Freedom Of Panorama:ほとんどの国では、芸術作品や建築物等の著作物は著作権で一定期間保護されており、そのような作品を撮影した写真は二次的著作物となる。二次的著作物の利用に関しては基本的に権利者の許諾が必要だが、多くの国で許諾を必要としない例外を設けている。この例外を「パノラマの自由」という)が入っている場所だ。 

「パノラマの自由」は著作権法の規定だが、被写体が恒常的に公共の場所に置かれているものに関しては、写真撮影やその利用が基本的に許可されていると考えられている。

しかしながら、フランスは著作権法に「パノラマの自由」条項がないため、著作権で保護された建物の写真を共有または販売するには許可が必要となる。でも、エッフェル塔は著作権で保護されているのだろうか?まあ、部分的に保護されているかもしれないが、エッフェル塔自体の著作権は期限切れになっている。ただし、現在エッフェル塔を飾っている照明は1985年に設置されたもので、照明は芸術作品と見なすことができるため著作権保護の対象となる。

そのため、昼間のエッフェル塔は著作権で保護されていないが、夜のエッフェル塔は著作権で保護されていることになる。つまり、「夜間」のエッフェル塔の写真をネットで共有すると、利用料を請求される可能性があるということになる。理論的には...

本文は こちら (Why you can’t take pictures of the Eiffel Tower by night)