2017-11-06

日本:東芝デジタルソリューションズ、画像を用いた「類似画像検索技術」を開発

東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、東芝デジタルソリューションズ)は、画像を直接検索に用い、登録された画像の中から、類似した画像を検索・抽出できる「類似画像検索技術」を開発したと発表した。なお、この技術は、2017年11月8日(水)-10日(金)に東京・北の丸公園で開催される「2017 特許情報フェア&コンファレンス」で参考出品される。

デザイン画やマンガなど、直線や曲線で描く画像である“線画”を対象とし、これまで難しいとされてきた複雑な背景に埋め込まれた画像の識別と、AI(人工知能)を用いた類似性の判断を可能にし、類似画像検索を実現する技術で、適用分野としては、企業や商品の商標登録やロゴマーク、エンブレムなどのデザインの際に、類似していないかの事前調査に利用するほか、デザイン画やマンガなどの意匠や著作物などに関連したさまざまな分野での活用が考えられる。

 これまで商標の図形調査では、図形分類(ウィーンコード)などの専門知識を必要とし、検索対象から漏れてしまうリスクの発生や調査員の負担など多くの課題があったが、今回開発した「類似画像商標検索技術」は、画像を直接検索に用いることで、商標調査業務の負担や、類似発見漏れの発生が低減でき、複雑な背景に埋め込まれた部分的な画像も検出できるため、より精度の高い検索が可能になる。さらに、過去の類似判断結果で得られた結果をAIで学習させることで、類似判定の精度を向上させることができる。

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