2017-12-06

中国:2017年上半期、工商機関が商標権侵害案件1.1万件を摘発 - CCPIT

中国国家工商総局ウェブサイトの発表によると、2017年上半期、工商機関は11788件の商標権侵害・ニセモノ案件を摘発し、その被害額は1億2637万8千元に上り、うち63件が司法機関に移送された。

天津市市場監督管理委員会は関連地域の市場監督管理局を組織し、行動期間、処罰基準、証拠鑑定を統一した上で、商標権者の協力を得て、天津管轄区域内の「王頂堤商貿城(王頂堤マーケット)」(新万隆大胡同)、「古文化街」及び「鼓楼商業貿易街」の7社に対して、墨汁の「一得閣」、「北京」登録商標専用権の侵害容疑で立ち入り調査を行い、現場検証と関係商品の鑑定の結果、権利侵害品1107点を押収した。

山西省工商局は広東省工商局の協力の下、公安機関と合同で出動し、東莞市の某大型物流センターの倉庫で偽物の疑いのある「太鋼」冷間圧延板252巻、約1600トンを押収した。被害額は5400万元余りであった。これらの品は現在封印されており、司法手続きが進んでいる。

江蘇省工商機関は省、市、区、町の法執行官が合同で常州市の偽の自動車部品の製造販売拠点を潰し、「一汽ロゴ」、「解放」、「LDB」商標専用権侵害の疑いのある各種自動車部品2700点弱を押収した。本件はすでに公安機関に移送されている。

浙江省嘉興市市場監督管理局は建築工事分野における「KOHLER」登録商標専用権侵害に関する一連の案件を摘発した。被害額は260万元余りであった。

2017年1月16日、「莆田偽靴」に関するニュースが報道されると、その日の夜、福建省莆田市工商局は直ちに法執行官を組織して、担当副市長が指揮してメディアが報道した物流宅配区などの区域でローラー作戦を遂行し、5件の靴類商標権侵害案件を摘発し、靴や服装など210足(枚)を押収した。同時に周辺地域における靴・服装の流通センターで抜き打ち調査を行い、偽商標権侵害案件3件を摘発し、偽商標の完成品靴1500足余りを押収した。

厦門市市場監督管理機関は公安部門と共同で、偽のGivenchy、LA MER、Kiehl’s、Jo Malone London、Fresh、SK-Ⅱなど6つの国際有名ブランド化粧品合計2000万元余りを押収し、三ヶ所の個装・販売店を取締まった。本件において、容疑者4人が身柄を拘束された。

山東省工商局は河北養元公司の通報により、現場に夏津県工商局を配置し、同県の公安局、食薬局などの関連部門も動かして、3社の企業に対して権利侵害容疑で現場調査を行い、その場で「六个核桃(6個の胡桃)」商標専用権侵害被疑品7790箱及び有名乳製品、飲料のブランドに近似する大量の包装用品を押収した。

四川省瀘州市工商局が中心となり、綿陽、遂寧、倉溪各地の工商機関が共同で7つのグループを組織して、四川省内で八つの権利侵害被疑販売店と「瀘州好窖香」酒販売有限公司に対して同時抜き打ち調査を行い、この二社がインターネットと加盟店を利用してオンライン、オフラインで「瀘州老窖」商標専用権を侵害した一連の案件を抜本的に摘発し、権利侵害の酒1.7万キロを没収した。金額にして300万元余りである。本件は既に公安機関に移送され、公安機関が立件して引き続き捜査している。