2018-08-30

中国:2017年の外国商標出願数が12万件弱で世界二位! - CCPIT

近年、中国企業は商標意識がますます高まり、中国国内で複数の商標を所有するだけでなく、国外の多数の国・地域でも商標出願を行っている。
 『中国ブランドの海外進出』研究報告によると、2017年の中国の市場主体による外国商標登録出願数は2016年より40%増の12万件弱であり、ドイツを抜いて、アメリカに次ぐ世界二位となった。
 中国企業は主にアメリカ、欧州及び中国周辺諸国・地域で外国商標出願を行っているが、中でも韓国、オーストラリア及びタイにおける出願が特に多い。
 外国商標出願を行う中国企業のほとんどは経済発展地域にあり、特に広東省の企業が最も多く、全体の46.7%を占めている。テンセント社、ファーウェイ社、グリー社などの企業がこの地域にある。次にアリババグループの所在する浙江省が全体の11.8%を占めており、北京と上海はそれぞれ三位と四位である。
 ここ数年、中国は企業の海外進出を促すために一連の政策を打ち出しており、飛躍的な発展の下で、企業の知財権意識も絶えずに高まっている。例えばファーウェイ社は1800件超の外国商標出願で、2016年外国商標出願ランキングのトップに立った。その他にも機械、自動車、電気器具、インターネットなどの様々な分野の企業がある。
 CompuMarkの情報によると、2016年に中国大陸の出願人により提出された外国商標出願は他の地域の出願人による出願より登録成功率が高く、特にEPO、日本及びイギリスの登録機関における成功率は平均より2~3倍高かったという。
 当面の情勢をみると、中国企業は外国商標出願を重要視しており、その成功率も比較的高い。国の政策と商標戦略に後押しされた背景で外国商標出願はこれからも増え続けるだろう。