2019-08-26

シンガポール:世界初の商標登録モバイルアプリを発表 - IPOS

 * 簡素化されたユーザーインターフェイスにより出願時間を最大80%短縮
 * ビジネスコストの削減に役立つIPOSのセルフヘルプダイレクトファイリング
 * 類似する商標を認識する統合AIテクノロジー
 * 外出先でも確認できる登録手続きステータス

2019年8月21日に、シンガポール知的財産権庁(IPOS: Intellectual Property Office of Singapore)は世界初の商標登録用モバイルアプリを発表した。IPOSによって開発されたモバイルアプリ(IPOS Go)を利用すれば、シンガポールで商標保護を求める企業や起業家がモバイルデバイス経由でIPOSに商標を登録できる。
このアプリは、簡素化されたユーザーインターフェイスとシームレスで手間のかからない出願機能を提供している。IPOS Goを利用しての商標出願は10分未満で完了できるといい、現在の平均45〜60分から大幅に短縮される。また、出願人が代理人を経由せずに直接IPOSに出願することで費用も大幅に削減される。

商標はビジネスの成功にとって重要であり、WIPOのプレスリリース(2018年12月3日号)によると世界中で商標出願は急増し続けており、シンガポールでも商標出願が過去5年間で30%増加した。出願申請のスピードと容易さは、競合会社との差別化を図るために優れたブランド戦略を必要とする企業や起業家に役立つものになるだろう。出願人はアプリ上で登録ステータスを確認したり、重要な通知を受け取ったり、外出先で商標更新を申請することもできる。

さらにIPOS Goは、AIテクノロジーを統合してIPOS登録簿での類似商標検索機能を強化した。これにより、既存の商標と類似する商標の出願を防ぐことができる。現在世界で出願されている商標の40%以上に画像が含まれているため、この機能(訳者注:IPOSの提供する機械学習とコンピュータビジョン(コンピュータがデジタルな画像または動画をいかによく理解できるかということを扱う研究分野)を利用したイメージ認識技術:詳細は こちら)はとても重要だ。世界中で商標出願が急増し続けているため、新しいAI機能がブランドオーナーのブランド管理をより良いものするだろう。

現在IPOS Goは、Apple AppストアとGoogle Playストアで入手できる。

本文は こちら (Singapore Introduces World’s First Trademark Registration Mobile App)