2020-02-20

EU:「Monster Energy」と「Moncler」は類似する!? - Knijff Trademark Attorneys

エナジー・ドリンクはジャケットと何の関係があるのだろうか?ぱっとみ、それほどでもない。しかし、あるブランドが他の製品に移ると問題が発生する。それがまさにモンスターエナジーとモンクレールに起こった。モンクレールは、商標「モンクレール(Moncler)」を、ボート(boats)や家具だけでなく、エナジー・ドリンクを含む飲み物を指定して欧州連合に出願した。モンスターエナジーはそれを快く思わなかった。
「モンスターエナジー(Monster Energy)」と「モンクレール(Moncler)」は類似する商標だろうか?EUIPO(欧州連合知的財産庁)によると、「Monster」と「Moncler 」の7文字のうち異なるのは2文字のみであるとして、外観的な類似性が見られ、称呼的な類似性もあるとした。
しかし、概念的な違いによって、外観的および称呼的な類似性を中和する可能性がある。モンスターという言葉はよく知られている英語の単語だが、EUIPOは概念的な違いはないとした。その理由は、モンスターの意味を理解していない多くの非英語圏の人々も欧州連合にいるからだ。この観点から見れば、2つの文字は共に意味を持たないことになり、外観的および称呼的に似ているため、両商標は類似することになる。この基準だと、欧州連合のどこかで混乱が生じることも予想される。

本文は こちら (A coat full of energy)