2021-09-21

米国:商標更新手続き詐欺でラトビア人に4年以上の収監と450万ドル超の支払いを命令 - 米国司法省

2021年9月15日、米国司法省は、ラトビア国籍のViktors Suhorukovs(以下、Suhorukovs)が、米国の商標権者から数百万ドルを詐取したメール詐欺の罪を認め、4年以上の連邦刑務所への収監と450万ドル超の賠償金の支払いを命じられたと発表した。Suhorukovsは、コロンビア特別区で登記されたPatent and Trademark Office, LLCとニューヨークで登記されたPatent and Trademark Bureau, LLCを設立・運営していた。これらの名称は米国特許商標庁(USPTO)の正式名称に酷似しており、これらの事業体があたかもUSPTOであるかのような誤った印象を与え、2,900人以上の商標権者から偽の更新料として数百万ドルを詐取していた。

Suhorukovsの更新通知には、商標権の存続期限が誤って記載されていたが、USPTOの公式サイトに直接アクセスできるQRコードが含まれていた。商標権者は更新通知に署名して返送するよう指示され、支持通りに返送すると、更新料の請求書が送付されて来るという仕組みで、被害者はUSPTOと取引していると信じて、Suhorukovsに更新料を送金していた。ちなみに、Suhorukovsは米国でライセンスを持つ弁護士ではなく、商標更新手続きの代理業務はできない。

本文は こちら (米国司法省のサイト)