2022-07-20

商標の隠れた意味:ロキシーの場合 - R.K.Dewan & Co.

クイックシルバー(Quiksilver:HomePageは こちら)は、1969年にオーストラリアのトーキー(ビクトリアにある海辺のリゾート)で生まれた、サーフィンをモチーフにしたアパレルとアクセサリーのブランドで、1990年に若い女性向けの姉妹ブランド「ロキシー(Roxy)」を立ち上げた。
(訳者注:クイックシルバーのロゴは葛飾北斎の「富嶽三十六景、神奈川沖波裏」をモチーフにしたといわれている) 

ロキシーは1991年にサーフィン業界が不景気に陥ったことにより生産中止となったが、1992年にロバート・マックナイト(Robert McKnight)によって、クイックシルバーのメインラインと差別化することで復活を遂げた。

「ロキシー」という単語からパンクバンドやクラブを連想したことと、アラン・グリーン(Alan Green:クイックシルバーの創業者の一人)とロキシーのCEOであるロバート・マックナイトの二人にロキシーという娘がいたことが、「ロキシー」をブランド名に選んだ理由といわれている。

ロキシーのロゴは、一見するとハートをかたどったものに見えるかもしれないが、よく見ると、クイックシルバーのロゴを2つ隣り合わせに配置し右側のロゴを裏がえし、角度を変えたものである。
このように、ロキシーのロゴは親ブランドとリンクしているだけでなく、同時に女性にアピールするユニークでロマンチックなイメージを作り出している。

本文は こちら