2017-09-12

ドイツ:フェラーリ、「テスタロッサ」の商標権を喪失 - Knijff Trademark Attorneys

イタリアの自動車メーカー、フェラーリはドイツで「Testarossa:テスタロッサ」の商標権を失うこととなった。

ドイツの裁判所は、商標に関する注目すべき判断を示した。その結果、フェラーリはドイツで「Testarossa」の商標権を失い、この名称の権利は、ドイツの玩具メーカーに移ることとなった。

フェラーリは、「Testarossa」の名称を使用する権利に関して、ドイツの玩具メーカー「Autec」によって訴えられた。Autecは、この商標がドイツで使われていないと主張した。テスタロッサは、フェラーリが製造していたスポーツカーで、1996年に生産が中止されていた。

フェラーリは、このスポーツカー関連の修復とサービスにその名前を使用しており、まだ部品も生産されており、テスタロッサの顧客向けにその名前を使用していたと主張した。

しかし、ドイツの裁判所は、フェラーリは実際に20年以上も「Testarossa」という名前を使用していないため、他人に対して当該商標の使用を禁止することはできない。テスタロッサ関連のサービスは、実質フェラーリの名前の下で提供されており、当該商標の使用としての立証には不十分であると判じた。

フェラーリは、依然として判決を不服として控訴することはできるが、大損失を被ったことになった。

本文は こちら (Ferrari Testalossa)