2019-10-04

イタリア:アップルとパイナップルは類似する!?- Knijff Trademark Attorneys

興味深い異議申立てがありイタリアに向かうことになった。米アップル社(Apple Inc.)がパイナップル(Pineapple)商標の出願に対して異議を申立てたのだ。

パイナップルもリンゴも果物の名前だが、2つはまったく異なる果物だ。これら2つの果物の観念的な違いによって、もし外観および称呼的な類似性があるとしてもそれを帳消しにするはずだ。
この考えはおそらく英語圏の国では当たり前だろうが、イタリアでは、特許商標局の判断によって確認されたように、英語の知識は広まっていない。イタリア特許商標局は、この点で、リンゴはイタリア語でいう「メラ(mela)」に類似するが、パイナップルはイタリア人には知られていない。さらに、イタリア特許商標局は両商標が類似するとみなした。アップル社の名声を考えると、消費者はパイナップルからアップルの商標を想起することができるとして、アップル社の異議を認めた。

この決定は、EUでは商標法が殆ど調和しているものの、商標権侵害の評価は多くの場合その地域で行われていることを示している。これには言語と文化が大きく関わっている。

本文は こちら (Fruitsuit)