2021-07-20

オリンピック風? やめた方がいい! - Knijff Trademark Attorneys

いよいよ数日後にはオリンピックが始まる。世界中で何百万人もの視聴者が集まる一大イベントだ。当然、このイベントの裏には大きな組織が存在している。オリンピックで、小さいながらも重要な役割を果たしているのが商標権の保護であり、これはIOC(国際オリンピック委員会)によって慎重に取り扱われている。

すべての名称、ロゴ、マスコットなどは、日本だけでなく多くの国で商標登録されている。実際、IOCの法務部門は、今後開催される大会(例えば2024年のパリ大会)の名称やロゴの保護にも取り組んでいる。これらの商標は、開催都市の申請が発表された時点で出願されることが多い。商標は必要なときにすぐに登録できるようにしておかなければならない。
企業にとって、商標にオリンピックとの関連性を含めることは非常に魅力的なことで、オリンピックに関係しているブランドには、品質の良さやある種の名声があると見られるのは理解できる。しかし、取り返しのつかないことになってしまうこともある。「OLYMPIC BATTERY」の出願は?登録に届かず。「OLYMPIC BANK SYSTEM」は? これもIOCに阻止された。「OLYMPIA」、「BETOLIMP」、「OLIMPBET」なども同様だ。

以下の2つのロゴには異議が申し立てられている。

オリンピックの五輪マークの使用もNGだ。

オリンピックの期間は、IOCの法務部門にとって慌ただしくなりそうだ。彼らは、公式スポンサーではない企業が自分たちのブランドを宣伝するためにオリンピックを利用したいと考えていることを知っているし、実際、ありとあらゆる方法で東京オリンピックとの関係性を暗に示す広告が出てくるだろう。公式スポンサーではない企業にとって、オリンピックのロゴや名称を使用することが許されないことは明らかだ。広告主の創造性にもかかってくるが、広告主はIOCの大規模なチームがこれを注意深く監視することを知っている。そして、彼らは容赦がないことも…。いかなる侵害も直ちに対処されるだろう。
オリンピックをイメージしたロゴやブランドを使用するのはやめた方がいい。

本文は こちら (An Olympic touch? Forget it!)