韓国特許庁は、商標権侵害品発生及び流通を事前に防止して、一般需要者には韓国で主に盗用される商標に関する情報を伝え、 捜査機関には侵害品取締りの便宜を提供するための公益的な目的で毎年「主に盗用される商標資料集」を発刊して配布している。
今回発刊された2015年度の「主に盗用される商標資料集」には全世界132商標(ブランド)が収録され、このうち日本の標章は13個が含まれている。
「主に盗用される商標」の選定基準は全世界の有名商標中でも韓国の登録商標として周知性が明白なだけでなく該当年度に特許庁及び捜査機関の取締り実績がある商標を中心に選定している。従って取締り実績なしに侵害の恐れだけがあったり、商標権者が侵害者に警告状を送った事実だけでは「主に盗用される商標資料集」に登載されない。
毎年発刊される「主に盗用される商標資料集」は参考目的で発刊されるもので、これを韓国特許庁が認めた公式的な著名商標リストとみなすことはできない。しかし選定された商標にとっては「主に盗用される商標資料集」は韓国での商標保護に有用に活用し得るものと思われる。