接戦が予想されていたものの、英国国民投票のふたを開けたら、多くの人にとって有り難くない衝撃となった。過去に例を見ない主要国のEU離脱。このことが知財保護にどう影響するのだろうか。現時点では、今後の離脱プロセスについては殆ど何も分かっていないが、リスボン条約50条で、EUからの離脱を希望する国は欧州理事会に通知する必要があり、国民投票の結果だけでプロセスが進むわけではない。通知が受理されたのち、英国とEUで離脱のプロセスについて2年間(延長可)交渉期間がもたれる。
<商標・意匠への影響> 現時点で英国知財庁からは何の情報も発信されてないものの、英国はEUTMの制度からも離れるものと思われる。その場合、英国はEUへ出願・登録されている商標の英国知財庁へのコンバージョンや再登録等について法制化する必要がある。 Novagraafは以下の4つのステップを提案している。
- EU商標の棚卸しと優先順位付け
- 英国出願・登録商標とEU商標との重複状況を確認
- 不要な商標の洗出し
- 現状のライセンス契約、差止請求/紛争案件の確認や模倣品対策の再検
全文は こちら