英国で6月23日に行われるEU離脱か否かを問う国民投票で離脱が決まった場合の潜在的影響を考察した。 現時点で英国知財庁からは何の情報も発信されてないものの、国民投票でEU離脱が決まった場合、英国はEUTMの制度からも離れることが予想される。ただ、リスボン協定により最低2年間の交渉期間が設定されており、EUへ出願・登録されている商標の英国知財庁へのコンバージョンについても今後の議論を待つことと思料される。 もし、BREIXTが現実のものとなった場合の対応についてNovagraafは以下の4つのステップを提案している。
- EU商標の棚卸しと優先順位付け
- 英国出願・登録商標とEU商標との重複状況を確認
- 不要な商標の洗出し
- 現状のライセンス契約、差止請求/紛争案件の確認や模倣品対策の再検討
また、英国のみで使用している商標や英国以外のEUでのみ使用している商標の英国コンバート後の不使用取消に対する注意や、もともとの英国商標をシニオリティを利用してEU商標とし、その後失効した英国商標の取扱い等も議論の対象となる事だろう。
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