複数のEU諸国でビジネスする場合、EUTM登録が望ましいと言われている。EUTMの保護はEU諸国全体に及ぶからである。ただ、EU加盟国の1ヶ国でも類似する商標があれば異議により登録が拒絶されることがある。 最近のケースで、フランス商標“Snapcar”の所有者がEUTMに出願された“SNAPPCAR”に対して異議申立を行ったケースで、EUIPO異議部は、両商標の外観は大文字・小文字と“P”の文字が1字多いだけの違いであり、発音は全く同一、概念的にはどちらも造語でフランス消費者には意味を持たず中立で、結論として“SNAPPCAR”は“Snapcar”に極めて類似するとして登録を拒絶した。 商標サーチによって、選ばれたブランド名や商標がビジネスを展開する業界や国で利用できるかを調べることができる。昨今はインターネットを利用し、Googleのような無料オンライン検索ツールによって、いつでも特定の名前の存在を知ることができるようになった。しかしながら、これらツールでは、市場公開前の情報や商標登録の有無を知ることはできない。潜在的な問題を確認するには専用のデータベースや公的で詳しい商標サーチが必要と言える。
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