2016-08-25

レスター・シティFCのブランド価値急上昇- by Novagraaf

2016年の「Brand Finance Football 50 (ブランド価値の高いサッカークラブ TOP50)」によると、最もブランド価値が高いサッカー・チームはマンチェスター・ユナイテッド(マンU)で、僅差の2位にリアル・マドリッドが入った。このランキングを手掛けるBrand Finance社はクラブの資産、スタジアム、獲得選手、スポンサー収入などからブランド・レーティングを作成している。2016年は昨年に引き続きマンUがトップで、ブランド価値は11億7000万米ドル(約1,200億円)であった。

ブランド価値で今年一番伸びを示したのは、レスター・シティで昨年比132%、1年間で1億3500万米ドル(約140億円)増加した。ブランド価値は、プレミア・リーグ優勝やチーム財産、選手の話題性、試合の売上、放映料、業務契約ほか、スポンサー料、商品販売、チケット販売等から算出されたものだ。ブランド価値には商標が大いに貢献している。すべてのビジネスに通じるものだが、クラブチームは現在から将来に至るビジネス地域での商標権が十分保護されているかを検討する必要がある。また模倣品対策も重要だ。レスター・シティのように比較的急に人気になった場合、今まであまり気にしていなかったビジネス地域を含めて、ブランド価値が最大になるようブランド監査を実施することが望ましい。

法務責任者にとって、総合的なブランド価値向上を目指すIP戦略のためには、ライセンシング収入は最大か、競合クラブの商業活動と比べて適切なレベルか、法的保護に対する投資は適切なレベルか、というようなことが重要であろう。

(補足)サッカー日本代表岡崎慎司が所属する英国プレミア・リーグのサッカークラブ、2016年クラブ創設132年目にしてプレミア・リーグ初優勝を果たした。

本文は こちら (Leicester City league success followed by upsurge in brand value)