2016-09-04

ポルトガルにある南アフリカ?- by Knijff Trademark Attorneys

Algarve

オランダでは広告が不適正な情報を消費者に与えることのないよう、すべての広告に規約が適用されている。もちろん広告なので少し誇張した表現や趣のあるイメージが使われることは頻繁に行われる。しかしながら、時として確信的な苦情が来ることもある。

旅行代理店のSunwebはポルトガルにあるアルガルヴェ(ポルトガル本土の最南端の地方)の観光プロモーション用の広告を作成した。広告は非常によく作られており、ザビエル・ラッドの音楽(’Follow the sun’:太陽を追いかけて)をバックに愛し合う二人が海辺を自転車に乗っている、というものであった。ただ問題は道路がアルガルヴェではなく南アフリカにあるものだったことだ。ある視聴者がそれに気付き、苦情を申し入れた。Sunweb は休日の雰囲気を出したかったので、その風景を使用したと釈明した。

広告規制委員会は、その広告が視聴者にアルガルヴェの観光プロモーションとして受け取られるか、視聴者はこの広告がアルガルヴェ観光を予約しようとする動機となるか、視聴者が広告にあるような環境で公告にあるような道路を見たいと思うか、について検討した。    公聴会でSunweb はアルガルヴェの風景は広告にある南アルプスの風景とさほど違わないことを強調したが、委員会はその説明に納得せず、広告が虚偽的で再び放映されてはならないと裁定した。                                                                                                観光やイベントに限らず製品に於いても、消費者は広告と実際のものをリンクしてイメージするであろうことから、これらを一致させる努力を惜しんではならない。

全文は こちら  (The Algarve in South Africa)