2016-11-30

米国:マイクロソフトvsインスタグラム、gramの争い- by Novagraaf

複合現実(Mixed Reality)のビデオを作るのにホログラム技術は欠かせない。マイクロソフトの新しいアプリ ‘Actiongram’ は名称の接尾語を ‘gram’ としたために、無料の画像共有ソシャルメディア、インスタグラムから異議申立てを受けることになってしまった。

マイクロソフトは新しいホログラム映像用アプリに ‘Actiongram’ と名付けて米国特許商標庁(USPTO)に商標登録を試みたもののインスタグラムから異議を申立てられた。インスタグラムはインスタグラム・ブランドを保護するため14の商標を登録しているが、接尾語の ‘gram’ には並々ならぬ思い入れを持っている。

さて、両社は誤認混同を起こす虞があるほど似ているのだろうか?actiongram

インスタグラムは幅広い分野の商品・役務を指定して商標登録している。それには情報の収集・編集・整理・変更・送信・保存・共有用コンピュータ・ソフトウェアも含まれている。マイクロソフトの ‘Actiongram’ もそれと類似する商品・役務での商標登録を目指している。インスタグラムは両者のブランドには類似の虞が高く、消費者が ’Instagram’ と ‘Actiongram’ に何か関係があると誤解する虞があると主張している。

我々の見解は ’Instagram’ と ‘Actiongram’ が極めて類似するという主張には疑問を持つというものだ。誤認混同の虞の点からは、一般的には標章の前半部が強調されるので、審査官は接尾語 ‘gram’ の識別力をどう見るかであろう。さらに注目していきたい。

本文は こちら (Actiongram may not be too similar to Instagram)