2017-01-13

中国:アリババの模倣品対策 - Novagraaf

電子商取引サイト「淘宝網(Taobao.com)」で偽物のスワロフスキー時計を販売していた模倣品業者2社に対して、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)は初めて法的アクションを行った。このアクションは中国の模倣品との戦いにかすかな希望の光を灯すかもしれない。アリババは、すでに模倣品の販売が疑われる業者のリストを保有しており、取締りを継続するとしている。

アリババは商品規模と取引額の両方でeBayの小型版だが、模倣品を見つけたければアリババをサーチしろと言われているように、アリババは模倣品の販売チャネルとなっており、ブランド・オーナーの不満が高まっていた。
オンライン上での模倣行為の監視は、商品や業者をサイト上から削除するための証拠収集に役立つものであるが、ブランド・オーナーには単に販売チャネルだけではなく、模倣品の元を断つ努力をしてほしい。つまり、追加の調査によってアリババ上で販売業者を特定し、その商品の生産者や販売チャネルから元締めにまで辿り着かせたい。

また、知的財産を登録することは、取締り行為と同じくらい重要だ。例えば、主要なブランド名や商品名を商標登録したり、革新的なデザインを意匠登録する。そうすれば、商標権や意匠権の無断使用に対して法的手段を取ることが容易になる。
会社の従業員やビジネス・パートナー、顧客に対する啓蒙活動によって、模倣品問題の認識を高めることや積極的にオンライン、オフライン・マーケットを監視し、記録し、報告すること、また、発見したことを注意深く分析することも重要だ。

税関や取引基準局(Trading Standard Offices) と協力して対応することも有効だし、必要な場合は強制処置(enforcement action)を取ることもできる。
もし模倣品生産者が中国国内にいる場合は、元締めをターゲットにするため中国の代理人や調査会社と提携し、中国の警察や当局を巻き込む必要がある。これは簡単なことではないが、Novagraafは中国で数多くのブランドの模倣品対策サービスを提供しており、オンライン商標ウォッチングから実態調査、試売、商標に関する教育、商標登録業務、税関差止の法的代理業務を提供している。

本文は こちら (Alibaba seeks to crack down on counterfeiting)