2017-01-22

米国:アニメのレストラン名も商標保護の対象

米国のメディア大手、バイアコムはテキサス州ヒューストンのIJR Capital Investments(以下、IJR)を商標権侵害で米連邦地裁に提訴した。IJRはレストラン名に “The Krusty Krab” を使用する準備をしており、USPTO(米国特許商標局)に文字商標として出願した。バイアコムは “The Krusty Krab” をテレビジョン・ネットワーク子会社であるニコロデオンのアニメ「SpongeBob SquarePants (スポンジボブ・スクエアパンツ:1999年米国で放送開始)」に登場する架空のファーストフード・レストランとして使用していた。バイアコムは、同一名称のレストランは公衆を誤認混同させるとして、不正競争と商標権侵害でIJRを提訴した。

一方、IJRはバイアコムが商標登録していないことやSpongeBobのキャラクターに著名性はないと主張して争ったが認められず敗訴となった。バイアコムによると、“The Krusty Krab” は「SpongeBob SquarePants」の主要な要素で、その名称は150以上のエピソードや映画、ミュージカルやライセンスされた商品で使用されているという。IJRは控訴を準備しているというが、「Crusty Club」への名称変更も1つの案になっているようだ。