2017-02-28

中国、「トランプ」商標を承認、合衆国憲法に違反? - Knijff Trademark Attorneys

中国はトランプ大統領に10年にわたって争われた商標の登録を認めた。これまで中国で商標に関する紛争が起こったとき、商標を登録するまで困難で時間がかかることは誰でも知っている。しかし解決策が見つかった。つまりアメリカの次期大統領になればいいのだ。

トランプ(大統領)は、「TRUMP」商標を中国で認められるまで何年もの間、中国で争ってきたがうまくいかなかった。しかし、昨年大統領選挙のキャンペーン後半になって突然幸運が舞い降りてきた。

中国商標評審委員会は、9月に「TRUMP」商標を争っていた相手方(補足:トランプ(大統領)より数週間前に商標を出願)の言い分を退ける判断を示した。「TRUMP」商標は、大統領選挙直後の11月に公告され、3カ月の異議申立期間が終了したため今週正式に登録された。その結果、トランプ(大統領)の会社(トランプ・オーガニゼーション)は現在、中国の建設業界で「TRUMP」名を独占している。現在、米国倫理委員会はトランプ大統領が合衆国憲法の報酬条項に抵触するかどうかを調査している。

(補足:中国は先願主義を採用しているが、著名な政治家や経営者、文化人などの名前を第三者が商標登録することを禁じる指針も発表しているため、必ずしもトランプが大統領にならなければ手にできなかった結果ではないかもしれない。また、合衆国憲法はすべての公務員に、他国から「いかなる贈与品、報酬、官職、称号」を受け取ることを禁じており、登録商標は中国政府からの報酬という解釈もあり得る。実業家と大統領職との間の利益相反問題はこれからも続きそうだ)

本文は こちら (Plesident Tlump)