菊正宗酒造株式会社は、純米樽酒135mlカップを米国へ輸出開始するに伴い、米国でも例の少ない「感覚・触感」商標を米国特許商標局（USPTO）に出願したと発表した。
当該商品は、酒樽からそのまま日本酒を飲むことをコンセプトに開発され、135mlのサイズは、木枡（144ml）とほぼ同じ容量。カップ自体がリアルな酒樽を表現できるように、オリジナルの樽型成型瓶は、杉樽と同じ18面体の板（側・クレ)を表現してグリップ感をもたせ、緑の竹のタガの部分はツルツルとした手触りを残しながら、木の部分にニス加工のシュリンクで木肌の手触りを想起させている。視覚（カップデザイン）、触覚（ニス加工）、嗅覚（天然吉野杉の香り）、味覚（純米酒のコク）を訴えた日本独特の商品となっている。
ユネスコの無形文化遺産に伝統的な和食が登録された3年前と比べて、菊正宗の年間海外輸出（2016年）は金額ベースで164％、樽酒商品は金額ベースで174%と伸長し、米国向け輸出金額ベースは全商品149%、樽酒商品140%となっている。
また、日本国内でも2015年4月から「動き」「音」「位置」「ホログラム」などの新しいタイプの商標登録が認められるようになり、菊正宗は「動き」商標で「紫の風呂敷が四方にひらく動き」を出願し、登録されている。
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