Samsung Galaxy S8の発表が待たれているが、Galaxy S8に搭載されると噂のAI アシスタント機能について、Samsungの最近の商標出願傾向を分析した。Appleの「Siri」が9類、28類、35類、38類、41類、42類、43類、45類に商標登録し、様々な商品やサービスに共通して使用しようとしているのに対して、Samsungは特定の商標を特定の商品、サービスに使用しようとしているように見える。
Galaxy S8に関連すると思われる商標には、「Bixby」(USPTOに2016年10月31日、9類42類を指定して出願)、「SAMSUNG HELLO」(USPTOに2017年2月8日、9類を指定して出願)、「Bixby Reminder」(USPTOに2017年2月16日、9類42類を指定して出願)などがあるが、「Bixby」と一緒に使用されるとみられる新しいロゴ(上図)も2017年2月9日に「Bixby」と同じ指定商品・役務で出願されている。また、Galaxy S8 以外では、Gear Fit (腕時計型ウェアラブル端末)の新モデルとみられる「Gear Fit Pro」がUSPTOに9類と14類を指定して2017年1月26日に出願された。
「Bixby」商標の指定区分は9類(スマートフォン、音声処理ソフト、パーソナライズされた情報、機能を提供するソフト他)と42類(音声ソフトによるASPサービス、パーソナライズしたイベント・連絡先情報などの管理や予約を行うソフト、コンピュータ検索サービスの提供他)の2区分を指定している。「Bixby Reminder」商標の9類は「Bixby」と同じ指定商品なのに対して、42類は「Bixby」で指定している役務の一部(SAAS、ASP、クラウドといったネットを介したサービス)のみで具体的なアプリケーション・サービスを指定していない。「SAMSUNG HELLO」商標は9類(天気、音楽、ゲーム、旅行、健康、ニュースや連絡先管理などパーソナライズした情報と機能を提供するアプリケーションソフト他)のみを指定している。
9類の指定商品を比較すると、「Bixby」商標と「Bixby Reminder」商標が同じ商品で比較的広く一般的なスマートフォンの機能を提供するソフトを指定しているのに対して、「SAMSUNG HELLO」商標はスマートフォンで提供するより具体的なサービスを提供するソフトを記載している。