サカタ・シード・イベリカは「サカタのタネ」社のスペイン法人で、専用ウェブサイトと「Broccolin(ブロッコリン)」という名前のブロッコリー(broccoli)を使って、ブロッコリー愛を子どもたちに伝えようと、ウェブサイトでは子供たちへ知らせるためのブロッコリーの起源について掲載し、ブロッコリーを使ったレシピをダウンロードすることもできる。
一方、Agricola Santa Eulaliaはスペインの会社で、「Mr. Broko」という名前でブロッコリーを販売している。Agricola Santa Eulaliaにとって「Broccolin」は愉快なものではなく、サカタ・シード・イベリカが行った「iSOY Broccolin!」(写真下右)商標のEUIPO(欧州連合知的財産庁)出願に対して、Agricola Santa Eulaliaは、「Mr. Broko」(写真下左)を根拠に異議を申立てた。
これらのブランドの共通点を考えると、どちらもブロッコリーが男性であることから、観念的に類似と言えるかもしれない。しかしながら、外観および称呼的な類似性はなく、観念類似はしばしば商標間の混乱を招くほど類似することはないとされる。この場合もEUIPOは異議を却下している。(by Arnaud Bos)