ディズニー映画「モアナと伝説の海」の主人公モアナ(Moana)は、ヨーロッパのほとんどの地域でヴァイアナ(Vaiana)と呼ばれている。他の地域ではモアナなのに。言語的または文化的(またはマーケティング的)な理由を含めて、地域によって映画のタイトルが変わることは珍しいことではないが、映画のヒロインの名前が変わることはとても珍しい。
名前が変更された理由は明らかになっていないが、ディズニー・エスパーニャ(Disney España)からのツイートが重要な手掛かりを与えてくれた:「モアナ」はスペインや他のヨーロッパ諸国の多くで商標として登録されているため、ヨーロッパでは「ヴァイアナ」へ変更した。ドイツのINDAC(International Nights and Days of Animation Cologne)のブログによると、「モアナと伝説の海」の監督の1人であるジョン・マスカーも、昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭でこの情報を追認した。「Moana」は「海」を意味し、「Vai」は「水」を意味するので、意味合いは変わらない。
もちろん、ディズニーのこの決定の裏には別の理由もあるかもしれないが、キャラクター(と映画)の名前をこのように変更することは、財務上の負担を伴い、市場における混乱を避けるための追加投資が必要になる。
そこで商標の先願調査の必要性が再認識されるのではないだろうか。