2017-03-02

中国:アリババ、模倣品対策により厳しい法律と厳格な執行を求める

アリババ・グループは本社の記者会見で「現在の中国の規制では模倣との戦いに対処することができない」と訴えた。アリババは約15億件の商品リストを持つ巨大な電子商取引市場を運営してきたが、模倣品販売の拠点として長い間批判を浴びてきた。記者会見でアリババは模倣品との戦いにしっかりと取り組んでいると強調したが、模倣品対策には中国当局による法律や規制の強化、法執行の厳格化、厳しい処罰などが欠かせない、とも指摘した。

アリババは模倣対策のため2,000人を配置し、毎年10億元以上を投資してきており、2016年8月までの12ヶ月間で、380百万の商品リストを削除し、タオバオに出店する18万店舗と675事業者を閉鎖したとしている。また、アリババは同社のビッグデータ・スクリーニング、ブランド・オーナーからのレポート、消費者の苦情、ランダム調査を通じて、2016年に模倣品4,495件を特定し、法務部門はその内1,184件の取締りを請求し、469件が検挙されたが、刑事罰を受けたのは33件(0.7%)だった。これは模倣対策の法律が曖昧なため、現在の規制では模倣者に充分対抗することはできず、延いては執行機関や消費者に無力感を与え、中国におけるイノベーションや中国の経済成長を阻害する要因になるとして、模倣者を抑止するために法律を強化し刑罰を課すよう促した。

アリババのニュースは こちら (ALIBABA URGES TOUGHER COUNTERFEITING LAWS, ENFORCEMENT & PENALTIES)