アディダスの次のターゲットになった「3本線」は、米国のジューシークチュール(JUICY COUTURE)だった。ジューシークチュールの衣服には3本線がある。
ドイツのスポーツウェア大手アディダスは、「ジューシークチュールがファッション・コレクションの衣服をアディダスによって製造、認可、またはライセンス供与されたものであるかのように装い、消費者を誤解させることを知りながら、意図的にアディダスの3本線商標と類似、混同する製品を採用した」と主張した。
紛争のポイント:ジューシークチュールのトリコットコレクションにある袖に線の付いたジャケットと両脇に線の付いたズボン。
アディダスの訴状はForever 21がアディダスに対して訴訟を提起したわずか数週間後に提出された。アディダスは混同を招く虞が高いと考える3本線を使用する小売業者や靴や衣服の製造業者に対して商標権を積極的に行使している。
アディダスにとって、「3本線商標」を積極的に守り続けることが重要だが、時には難しいとみられるケースもある。本件の行方は充分ジューシー(juicy、興味深い)だ。
Source: The Fashion Law