近年、著作権侵害はホットな話題になっている。インターネット上では可視化され、芸術性やデザイン、時には音楽までもが似ているように思えることがある。それはニュースにかっこうの材料を与えるものだ。メディアは、しばしば盗作/模倣品(plagiarism/copycats)という言葉が使われる。たとえば、Dezeen(イギリスの建築とデザインのマガジン)のウェブサイトには、バレンシアガ(Balenciaga)のデザイナーズ・バッグとイケア(IKEA)のフラクタ(Frakta:キャリーバック)バッグの類似点について、バレンシアガのバッグが「模倣品」ではないかという指摘があり議論された。
盗作や模倣品は著作権侵害に当たる。一般的に言えば、著作権で保護された作品からオリジナル要素を使用した新しい創造がないような作品の場合である。
バレンシアガとイケアのバッグに著作権問題は生じるのであろうか?両バッグを見ると、色や形状のほか、素材、ステッチ、持ち手など多くの違いがあることに気付く。要するに、この問題の唯一のニュース性は、デザイナーズ・バッグが1ユーロのバッグと少し似ているというだけであり、これを模倣品といえるか?答えは“No”であろう。
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