2017-05-18

ベルギー:ビール商標の類否 - Knijff Trademark Attorneys

今回は、ベルギーの醸造業者間で起きているベネルクスの異議申立てにスポットを当てる。ベルギー・ビールは数世紀に渡って地元で醸造されたバラエティに富んだビールで、高い評価を受けていることでも知られているが、醸造業者が多いことから時には商標紛争が起こることがある。

ハークト醸造所(Bruewerij Haacht)は、ボステールス醸造所(Brewery Bosteels)のブランド「Goedt Bier」に対して異議を申立てた。ハークト醸造所がこの商標の登録に反対している理宇右派、おそらくボステールス醸造所が使用している「Prioijbier」という標章の中に「Prior」という文字があるからだろう。ハークト醸造所は、どちらの商標もタワー(塔)が描かれているというグラフィック要素も類似しており、さらに、「Goedt」は「Good」という意味で、「Goedt Bier」は「Good Beer(良いビール)」となるため、商標としての機能しない、と指摘している。

ロゴは類似しているといえるだろうか。ベネルクス知的財産庁は、両商標は共にタワーを表しているが、タワーには類似点は見られない。唯一の類似点は、「priorij(修道院)」という文字であるが、これは要部とは言えないので両商標は非類似となる。故に異議は却下された。

本文は こちら (Which priory has priority)