スイスに本社を置く世界最大の食品会社、ネスレは「キットカット」の4フィンガー形状の商標登録を再び試みたが認められず、競合するキャドバリーとの商標紛争に敗れた。ネスレとキャドバリーは英国で長期にわたり「キットカット」形状の商標登録で争っていた。
英国控訴院は、数ヶ月の審理後「キットカット」形状が16,000語を要して論拠を示し「識別力がない」と判示した。Kitchin控訴院裁判官は、「本質的な識別力を持たないチョコレート製品の立体的な形状については関心がある」と述べている。
この判決は、7年にわたり「キットカット」商標を巡って争ったキャドバリーの親会社、米食品大手モンデリーズ(Mondelez)とネスレとの間の苦い争いの結果である。この判決によって、主要なスーパーマーケットや他の菓子会社を含む競合他社は、「キットカット」形状風の独自製品を生産しても、法的処置を恐れる必要がないことになるが、ネスレが英国最高裁判所に上訴する道は残されている。