2017-06-23

カナダ:船長に負けた提督(商標のお話し) - Knijff Trademark Attorneys

船長は提督よりも位は高いのだろうか、それとも商標だけのことだろうか?これはカナダの酒店での話だ。

カナダの連邦裁判所はネルソン提督のラム酒は、モルガン船長のキャラクターを使用した商標権を侵害したと判じた。その結果、ネルソン提督のキャラクターを使用したすべての製品の販売を中止しなければならなくなった。

この訴訟は、イギリスの大手酒造メーカー、ディアジオ(Diageo)が商標権侵害で提訴したことに始まる。問題は、ラムに付した船長と提督のキャラクターが共に肩マント付きの海軍の制服を着て、剣を持ち、印象的な口ひげがある士官として描かれており、平均消費者が混同をおこす虞があるというもので、視覚的な外観の特徴とする「トレードドレス」の問題として焦点があてられた。

裁判所は、ネルソン提督のキャラクターがモルガン船長を「故意に模倣したもの」とは判断しなかったが、ネルソン提督のキャラクターを付したブランドが潜在的に「混乱を生じさせる」ものであり、このことがモルガン船長の販売に影響を与え、そのイメージとグッドウィルをコントロールする能力にも影響を与える可能性があるとの判断を示した。
Source: The Globe and Mail

本文は こちら (Captain beats Admiral)