2017-07-13

ニュージーランド:朝食シリアルのWeetabixを税関が差止め - Novagraaf

ニュージーランド税関当局は6月、WeetabixとWeet-Bixとの混同を避けるためとするシリアル大手サニタリウム(Sanitarium)の要請を受け、英国の人気朝食シリアルWeetabix 300箱を差し押さえた。

Weetabixは、ニュージーランドの食料品店A Little Bit of Britainで、主に英国人の駐在員向けに売られるためにパレットに載せられコンテナで運ばれてきた。サニタリウムは、WeetabixがWeet-Bixの商標権を侵害していると主張しており、税関は食料品店の共同所有者に対して、Weetabixが販売時にWeetabixの名前とラベルを空白にするのであれば、Weetabixの税関通過を認めると述べた。食料品店A Little Bit of Britainは、サニタリウムの要請に対して争うことを決定し、必要があれば高等裁判所に提訴することさえ考えているという。

これに対して、サニタリウムはWeet-Bixの商標は国内法によって保護されており、他の領域内では、Weetabixの商標権によりWeet-Bixの販売が以前より禁じられていると述べている。

判断基準:「Weetabixのようにブランドがよく知られていても、それによって特定の地域でその製品を販売することが自動的に認められわけではない。他人がその領域で早く商標権を獲得し、その商品に同一または類似(同一または類似する商品・サービスに対して)する商標が付されている場合、その領域でその商品の販売は禁止される。」とNovagraafのClaire Jonesは説明している。

商標権確保の戦略:商標権は、登録した領域と関連商品分野で、他人による登録商標の使用を排除する権利を権利者に与えている。したがって、商標権者は、他人の誤った使用を監視し、誤用が見つかった場合に侵害行為に対して権利行使することが重要となる。次の戦略は商標保護の上で役立つことであろう;

  • 登録を求める領域や商品分野において選択した商標と同一または極めて類似する商標が既に出願または登録されている可能性があるため、新しい商標を使用し始める前に、徹底した類似商標検索を行う。
  • 商標のウォッチング・サービスを採用する。これにより、ブランド名、ロゴ、商号の不正使用や誤用が警告される(英国のパッシング・オフを含む)。

本文は こちら (Breakfast cereal trademark battle: Weetabix seized by NZ customs)