2017-07-12

米国:「Private」vs「Preferred」セレクション - Knijff Trademark Attorneys

米国の食料小売チェーンであるクローガー(Kroger)は、自社ブランド「Private Selection」に対する商標権侵害で、ヨーロッパのスーパー・マーケット・チェーン大手のリドル(Lidl)を提訴した。

先月、米国東海岸で最初の店舗をオープンしたドイツに本部を置くリドルは、世界中で10,000店舗を運営している。一号店オープンに合わせて、リドルはハウス・ブランド「Preferred Selection」を発表した。

クローガーは、20年以上前に創設しヒットしたハウス・ブランドを侵害しているとリドルを非難した。クローガーの「Private Selection」は、毎年数十億ドルの売上を生み出している。リドルは、類似する名称で消費者に「混同」をもたらし、既存ブランドの価値を「希薄化する」とクローガーは主張した。

リドルの関係者は、この訴訟についてのコメントを拒否したが、同社は、「Preferred Selection」がリドルによって開発された専門ブランドで、顧客に好意的に受け入れられている、との声明を発表した。

「Private Selection」や「Preferred Selection」のような一般名称的なものを保護できるのだろうか?それとも、クローガーの「Private Selection」は、その使用を通じて識別力を獲得したといえるのだろうか?米国の裁判所は、「Private」と「Preferred」のどちらに軍配を上げるか判断を求められている。

本文は こちら (Preferred private selection)