2017-08-04

中国:地理的表示の登録商標が3615件、十年間で12倍に - CCPIT

   2017年5月現在の中国の地理的表示の登録商標は3615件であり、2007年の12倍となった。
 これは2017年地理的表示世界総会の開会式で発表された数字である。

 中国国家工商総局の張茅局長は同開会式で次のような基調演説を行った。

30年来、中国国家工商総局は『商標法』の関連規定に基づき、地理的表示と農産物に対する保護の強化を続け、地理的表示と農産物商標による「特定貧困扶助(細やかで的確な貧困対策)」を推進して、農家の収入増加、農業の相乗効果を促進し、貧困地域でのグリーン産業の発展を支援してきた。統計によると、中国の地理的表示の半数以上は地域経済の基幹産業となり、地域就業や住民の収入増加、経済発展に対する地理的表示の商標の総合的な寄与率と影響力が30%を上回っている。

 中国は地理的表示の商標登録の「優先ルート」をさらに拡幅し、悪意の先駆け登録に対する取締りを強化し、地理的表示文化に対する研究を深め、それを発展させ、国際交流の新しい注目点となるように推進していく。

 2017年に入り、中国の新規商標出願は一日当たり平均1.16万件で、5月末現在の中国の有効登録商標は計1322.24万件となっている。

 地理的表示世界総会は世界知的所有権機関の重要な会議で、隔年で開催されている。今回は2007年に続き、二度目の中国開催であった。