登録商標のマーク「®」は、特定の国や地域において「®」の付された商品またはサービスが登録商標によって保護されていることを公衆に知らせるためのシンボルマークである。また、商標登録されていない標識を商標として使用するときに、「TM」マークを使用するのが一般的となっている国もある。
ただし、すべての国で登録商標のマーク「®」の使用を要求しているわけではなく、登録商標のマークは各国で異なる扱いを受けている。ほとんどの地域では、このような登録商標のマーク「®」を付けることが必須ではないが、有効に働く可能性がある。たとえば、米国では、「®」を付けることで、裁判において商標権者は侵害者に対する特定の損害賠償を請求することができ、「®」を付さないことで利用可能な救済手段が制限されることがある。
また、「®」を付すことで、広告やラベルで使用する商標の記述的使用を避け、普通名称化を防ぎ、商標権の維持に役立つことにもなる。
製品に「®」や「TM」マークを付ける前に、各地域の現地法を確認して、マークを付けることが現地の要件に合っているかを確認することを勧めたい。ブランドや標識が商標として保護されていない場合、登録商標のマーク「®」を付すことが、イギリス、ドイツ、インド、日本、韓国など多くの国で犯罪になることに注意する必要がある。