2017-09-14

米国:スモーキング・ガム? - Knijff Trademark Attorneys

チューインガムで有名な米国の食品加工会社リグレー社(Wrigley)は、有名な「Doublemint(ダブルミント)」係争における知的財産権に関する決定の一方の当事者であったが、今また問題として挙がってきた。今回の相手は、電子タバコ用リキッドをオンラインで販売するChi-Town Vapers社で、問題となるのは、電子タバコ用フレーバー・リキッドの名称「Dbl Mint」と「Joosy Fruit」である。

リグレー社は、自社の象徴的なお菓子のブランドである「DoubleMint」と「Juicy Fruit」の名称を真似て、Chi-Town Vapers社が電子たばこに使用するフレーバー・リキッドを販売しているとして、商標権侵害訴訟を提起した。

電子タバコ用フレーバー・リキッドにはニコチンが含まれており、ニコチンは喫煙タバコの代替品として電子タバコで吸入される。リグレー社の広報担当は、「電子タバコの広告宣伝や販売にお菓子の人気ブランドを使用することは、ひどく欺瞞的で無責任だ」と不快感を表している。

ウェブ上では、緑色と黄色の配色や矢印のデザインを含むガムのパッケージの外観および雰囲気を想起させる特徴的なロゴがみられる。

Chi-Town Vapers社は、ウェブサイトで「Skittles(スキットルズ:リグレー社が販売するフルーツキャンディの商標)のような非常に美味しい、虹のフレーバー」と称して「Skiddles」というブランドの商品を販売しているが、その商品名は係争の対象にはなっていない。

本文は こちら (Smoking Gum)

(補足:現在、「Dbl Mint」、「Joosy Fruit」、「Skiddles」は、Chi-Town Vapers社のウェブ上で掲載されていない)