世界中で米アップルほど注目されている会社はないのではないだろうか。特に、アップルの商標や特許の出願からアップルの新しいビジネスを垣間見ることができる。アップルは最初にジャマイカで商標出願をすることがある。ジャマイカではオンラインで商標出願を確認することができないからだが、世を欺くトリックであるかのようだ。
人気のある会社でいることは楽しいことだが難しいことでもある。顔の表情を認識して絵文字に表現するアプリケーションを「Animoji(アニ文字)」という名前を付けて使用したことで、この名称は広く知れ渡り、米国で「Animoji」商標の権利者の注意を引いた結果、アップルは提訴されるに至った。
もちろん、アップルはブランドの使用可能性を最初に調査したのだろう。アメリカ以外ではおそらく使用可能であるとして、カナダのように幾つかの国で商標出願をしている。アメリカはどうなのだろう。おそらく成算はあったに違いないのだが…
(補足:アップルがアイフォーン「X(テン)」のメッセージ機能として、カメラで利用者の顔の動きを解析し、キャラクターの表情に反映させることができる「Animoji」を発表し、東京を拠点とするソフトウェア企業「emonster」社は、「Animoji」の商標権侵害でサンフランシスコの連邦地裁に提訴した。アップルに対して「Animoji」名称の使用停止と、懲罰的損害賠償を含む、確認可能な損害、費用、弁護士報酬の賠償を求めている。アップルは先行する商標権を買い取ることでも知られている)