Facebookにとって商標の希薄化を防止することは重要なことだ。一般的にこれは、「FACE」または「BOOK」といった文字で構成される商標に異議を申し立てることを意味する。「LIFEBOOK」という商標が、エンターテインメントを指定して欧州連合に出願された。
Facebookは自社商標が著名であることを理由に異議を申し立てた。Facebookは著名性に関する証拠を提出するため、新聞記事、ウェブ出版物、数字、報告書、ウェブサイトの一部、調査などを含む200以上の証拠を収集した。証拠の中にはCD-ROMに関するものまであった。
EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、すぐに「FACEBOOK」ブランドの著名性を認めた。しかし、2つの商標間で関連性もなくてはならない。また、出願商標がFACEBOOKの名声の識別性を損なうものか、FACEBOOKの名声にとって不公平なものかというのも重要である。
商標間の関連性は類似から始まる。EUIPOは、どちらの商標にもBOOKという単語が含まれており、青色も一致するため、外観的な類似性があり、サービスの類似性を考慮すれば、消費者は両標識を関連付けるとし、希釈化が起こる可能性も高いと判断し、異議を認めた。
「FACE」や「BOOK」の要素を含む商標はご注意を!