2017-12-11

EU:バーガー・キングのキング・バーガー - Knijff Trademark Attorneys

EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、最近商標登録の審査が厳しくなっている印象がある。記述的な文字で構成するロゴに関して経験済みだ。今や単語の組み合わせには、かなりの識別力がなくてはならず、漠然と暗示するような言葉の組み合わせは拒絶されるようだ。

今までであれば登録されたであろう文字の組み合わせの最近の例は、バーガー・キングの「KING BURGER」商標だ。バーガー・キングはEUでハンバーガーを商品として「KING BURGER」を商標出願し、拒絶されてしまった。EUIPOは、この商標には明白な宣伝賛美(記述的な)の意図があるとの認識を示した。

バーガー・キングはこの決定に対して審判で、「KING」は特定の品質を指しており説明的ではないとし、さらに、「KING BURGER」は識別力が十分あるバーガー・キングを指していると誰もが理解できると主張した。また、「KING RIB」商標のように「KING」を使用した多くのブランドがEUIPOに過去受け入れられているとも主張した。

しかし審判部は、次のように述べて審査官の決定を追認した。「提出された使用証拠は、「KING +(記述的要素)」という形式の出願人標章が出所表示として機能することを示す、という出願人の主張に関して、出願人はウェブサイトへのリンクのみを使用証拠として示した 。しかしながら、リンクの内容は時間とともに変化する可能性があり、第二に、提出されたリンクの内容は、当該標章の使用を示してはいるが、関連する公衆の認知レベルを証明するものではない。第三に、ウェブサイトに示されていると主張している使用については、商標出願より前にウェブサイトに存在していたことを確かめることができない。」

本文は こちら (King Burger of Burger King)