2017-12-22

EU:プチバトーの大勝利 - Knijff Trademark Attorneys

プチバトーは子供服メーカーとして知られている。昔からの商品には黄色いレインコートがある。

プチバトーは最近、衣類を指定して出願されたBABIDUの「図形化した船」の商標に異議を申し立てた。この種の事例を見てきたものとして、観念上の類似性だけでは標章の全体的な印象としての類似を証明するには不十分だと考える。

今回のケースでも、EUIPOは標章間の観念的な類似性が低いとしたうえで、外観的にも類似度が低いという判断を下している。しかし、プチバトーは巧みにも、自社標章の評判の高さについても異議の理由としたことで、EUIPOは次のような認識を示すに至った。「出願商標の帆船の描写は、関連する公衆が先に登録された評判の高い商標と新規に出願された標章との間に明確な関係性があると考えるだろう。また、出願商標が子供服として名高い既存の商標によるところの商品・サービスに使用されることで、相手方の標章から不当に利益を得ることとなり、これは、相手方の顧客吸引力構築と販促の投資に「フリーライド」することが許されるという容認できない状況につながる可能性があり、出願人の販促投資の規模と比較して大きな不均衡といえるほど、出願人の商品・サービスを成功にまで押し上げる可能性がある」。

プチバトーにとって、BABIDA商標を首尾よく阻止することができたことは朗報であった。率直に言って、標章間の類似度はあまり高くないのだから。

本文は こちら (Large victory for Petit Bateau)