2018-01-22

EU:使用証拠の収集は役に立つ - Knijff Trademark Attorneys

オランダのフローニンゲン市で毎年1月に開かれる「ユーロソニック」が今年も始まる。Knijffは、ブランド保護のためバンドを支援している。「Spotify」のような音楽ストリーミングサービスやグローバル・プラットフォームの世界では、バンド名とステージ名の保護は非常に重要である。バンド名が同じになることはありがちだからだ。

しかし、同時に商標を維持する支援も非常に重要である。EU商標法の重要な一面は、商標登録後5年間に使用することを要件としていることだ。異議申立などに対抗するため商標権を行使するとき、ほとんどの場合使用していることを証明するための証拠を提出する必要がある。これは、オーストラリアのINXS(インエクセス)のような世界的に有名なバンドであっても変わらない。

INXSは、欧州で金融サービスを指定して商標出願された「INXS」に対して異議を申立てを行った。それに対して、出願人はINXSに使用証明を要求した。INXSは、バンドに関する情報やウェブサイトの印刷、バンドに関する記事などを含む多数の文書を提出した。この場合、商標が、いつ、どこで、何に使われたかという使用証明を示すことができるかどうかが鍵になる。EUIPOによると、提出された使用証明は、バンドが主に1980年代に活動していたことを示しただけであり、最近の使用については示されていないため不十分なものであった。バンドのボーカルが死亡した今、アルバムやオンラインでの販売の証拠は使用証拠として役立つであろう。このように使用証拠を集めておくことは、有名なバンドだけでなく、すべてのブランドにとって非常に重要なものである。 

本文は こちら (What You Need is use)