2018-03-29

EU:「Erdinger(エルディンガー)」と「Eidingber」 - Knijff Trademark Attorneys

暖かなってきた。テラスでの白いビールが似合う季節だ。Erdinger(ミュンヘン近郊のエルディングという町にあるビール醸造所)の白いビールはKnijffでも好まれている。
でも今年の夏は、Eidingberというビールを間違って購入するなんてことが起こるのだろうか? 「Erdinger」と「Eidingber」、この2つの商標は、E-DING-ERが共通しており、外観的に同じように見える。また文字数の長さにより類似度は強まる。バーでErdingerを注文したら、バーテンダーはEidingberを出してくるかもしれない。

EUIPO(欧州連合知的財産庁)でも、「Erdinger」と「Eidingber」の異議が議論になった。EUIPOは、両商標は(図形要素を別にして)外観的に一致し、称呼でも類似が見られるとして、混同の虞があると判断した。その結果「Eidingber」の出願は拒絶された。出願人はスペインで同一商標を登録していると主張しているが、もちろんEUIPOでの異議において有利に働く状況にはなく、Erdingerがこの商標を見なければならない理由にはならない。あまり賢い反論ではないように思えるのだが…

本文は こちら (Erdinger versus Eidingber)