2018-03-16

EU:ヤクルトが著名性を立証 - Knijff Trademark Attorneys

識別力がある商標として、ヤクルトはおそらく最有力の商標の1つであろう。その名前は独特であり、商標は大いに名声を誇っています。したがって、ヤクルト社が「Yakult」の商標を第三者の登録から守ることを望んでいることは当然のことだ。
しかし、「Yakult」の商標権が希薄化し、ヤクルトの商標権が及ばない雑誌やバッグなどの商品に対してヤクルトブランドを保護できない、ということは起こりえる。

中国企業が、欧州で浴室やシャワーヘッドを指定した「YAKULT」商標を出願したとき、ヤクルト社は自社商標の著名性を理由に異議申立を行った。EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、商標が異なる分野の商品に使用されるため、消費者が商標間の関連性を想起することは考えにくいとして、当初異議を認めなかった。
ヤクルトは上訴し、審判部は「YAKULT」商標の登録を認めないという判断をした。「YAKULT」商標は、非常に識別力がある一方、「YAKULT」は関連する商品やサービスの関連する公衆を超えて評判を得ているため、消費者はブランド間の関連性を想起するとした。
良い判断だ。さもなければ著名ブランドは、第三者の同一商標による希釈化に対抗する武器を持つことができないからだ。

本文は こちら (Yakult flushed away)