2018-05-11

EU:「Balmain」対「Ballin」商標、異議の勝者は? - Knijff Trademark Attorneys

商標の類似性を評価する際には、常に商標の識別力と要部に焦点があてられる。普通名称的な要素や記述的な要素は全体的な印象に関与するが、果たす役割は限られる。
最近、ヨーロッパで申立てられた異議において、対象の「BALLIN」の中で「アムステルダム」の文字要素の役割は限られており、「BALLIN」が要部となる。
このようなケースの多くの場合、文字やグラフィック要素の類似性が問題となる。今回の異議では、文字とグラフィック要素の両方の類似性が問題となった。EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、商標間のタイプファイスと図案化の仕方が一致しており、文字のうち「BAL-N」が同じだと判断した。残りの文字が異なっているが、EUIPOは平均的に見ても商標が類似しているという見解を取った。称呼的にもフランス語を話す消費者にとっては類似性は高い。
ブランドが類似し、商品とサービスの分野も重なっていたため、混同の虞があるとして、「BALLIN」ブランドの商標登録は拒絶された。

本文は こちら (Balmain versus Ballin)