2018-06-21

ベトナム:ウィーン分類第8版を正式採用 - AGELESS IP Attorneys and Consultants

ベトナムは、標章の登録のため商品及びサービスの国際分類に関するニース協定への加盟に続いて、標章の図形要素の国際分類を設定するウィーン分類も正式採用する。商標が図形要素で構成される場合、商標登録の審査にウィーン分類が用いられることになる。これにより商標検索や登録審査の促進が期待される。

標章の図形要素の国際分類を設定するウィーン協定は、1973612日にウィーンで締結されたもので、本協定に基づいて定められる国際分類をウィーン分類と呼び、商標に含まれる図形要素を形状などの特徴によって、大分類/中分類/小分類(メインと補助)の階層構造を形成している。ウィーン分類第7版では29の大分類、145の中分類、806のメインと903の補助の小分類がある。

ウィーン分類は、長年ベトナム国家知的財産庁(National Office of Intellectual Property of Vietnam: NOIP)で商標登録の際に使用されてきたが、2018419日付の通知(3391/TB-SHTT)によると、NOIPは図形標章の分類として201861日から第8版を正式に採用し、ユーザー向けのウィーン分類第8版の英語版とベトナム語版を提供する。

ウィーン分類は、図形商標の検索と産業財産権の権利行使のために大変重要である。この科学的な分類システムのおかげで、ベトナムにおける商標登録で使用される図形要素の検索と審査における登録性の評価が容易になる。