商標は価値があり、時として大きなお金になることがある。よく知られているブランドであれば特に…。商標所有者は、指定した商品のすべてに商標を使用していない場合には、ライセンスを選択することができる。特定の製品や特定の国/地域を特定してライセンスすることは珍しいことではない。
良いライセンスは契約が鍵になる。契約には商標の使用に関するすべての条件を含めなければならず、例えば、許可されているものと許可されていないもの、製品が満たすべき品質などである。製品の品質が悪ければ、そのブランドの評判を落としてしまうかもしれない。また、契約で最も重要なことの1つに契約終了に関するものがある。
オランダのフィリップスのケースでもこれが重要であった。フィリップスは、ヘッドフォンやサウンドバーなどでフィリップスのブランドを米国のギブソンにライセンスしていたが、ギブソンが倒産したため、ギブソンの破産管財人は当該ライセンスを第三者に売ることを望んだ。しかしフィリップスは契約条件に従ってギブソンへのライセンスを取り消すことに成功した。そしてフィリップスはブランドを香港に本部を置くモニター、TVを制作・販売するTPV Technologiesにライセンスすることができた。