2018-07-19

中国:模倣品、悪意の冒認出願などを厳しく取り締まる(国務院) - UNITALEN

 中国の李克強首相はこのほど、国務院常務会議を開き、拡大・開放を進め、経済の高度化を促進するため、外資をより積極的かつ有効に利用する措置を決定した。また、日用消費財の輸入関税を大幅に引き下げて、民衆の多様化する消費の需要をより良く満たしていくことを決定した。
  会議では、中国共産党中央委員会、国務院の配置に基づき、より公平、透明で、円滑な外商投資の環境を醸成し、全面的開放の新たな構図の形成を推し進め、中国が世界における外商投資の主要目的地としての地位を保持できるよう努める旨が示された。会議の決定内容は次のとおりである。

  1.市場参入を緩和する。明確になっている自動車、船舶、飛行機などの製造分野の外資参入制限の取り消しまたは緩和の承諾を実行する。適格国外投資者制度を整備し、原油、鉄鉱石などの先物取引に参入する国外業者を積極的に引き込み、外資金融機関の地方政府債券受け売りへのより積極的な参加を支援する。
  2.国際基準に照準を合わせて、投資の円滑化の水準を高める。本年7月1日までに外商投資参入のネガティブリストを修正し公表する。リスト内の投資総額が10億米ドル以下の外資企業の設立および変更の手続業務を、省級政府の承認・管理に移管する。外国人労働許可証発給手続きを簡素化し、中国国内の登録企業の選考条件に合致する外国人は2業務日内に査証を発給することができる。
  3.外資の合法的な権利・利益を保護する。模倣品による権利侵害、営業秘密の侵害、悪意の冒認出願などの行為を厳しく取り締まり、知的財産権の侵害による法定賠償額の上限を大幅に引き上げる。
  4.国家級開発区の外資利用の重要なプラットフォームとしての役割を強化し、外資利用水準の向上のための模範を示す。
  5.信用貸付、用地、社会保険などの支援政策を整備、活用し、企業の経営コストを下げる。中西部地域と近代農業、生態系構築、先進製造業、現代サービス業への外資の投資拡大を誘導する。(出所:中国中央電視台ニュース)

 本文は こちら (国務院:外資の合法的な権利・利益を保護し、模倣品による権利侵害、営業秘密の侵害、悪意の冒認出願などを厳しく取り締まる)