2018-07-26

米国:キム・カルダシアンのロゴは模倣? - Knijff Trademark Attorneys

スーパースターの人生はしばしば衆目を集めている。スターのやることなすことすべてニュースになる。米国の有名人、キム・カーダシアンの新しい香水ブランドも例外ではなく、世界的な注目を集めた。
この「VIBES」ブランドを不快に思った企業があった。Vibes Mediaだ。Vibes Mediaは、キム・カーダシアンがVibes Mediaのロゴは真似たと考え、このロゴが商標権を侵害しており、不正競争行為であるという主張に基づいて訴訟を起こした。 
まず、どちらのロゴも吹き出し雲(thought cloud)のイラストと文字「VIBES」から成っている。故に類似性はある。しかし、商標権侵害となるのだろうか?Vibes Mediaは、混同が生じると主張している。しかし、商標権侵害は、登録された商標と同一または類似する商品・サービスに使用されていることが条件だ。バイブメディアは、ホスティング・プロバイダであり、香水とは分野が異なる。商品やサービスの類似性が混同の必要条件となるため、混同は生じない、故に商標権侵害は当てはまらない。香水の消費者が商品をVibes Mediaと関連付けることは殆どないと考えられるからだ。
そのため、今ある情報で考えると、Vibes Mediaが訴訟に勝てる見込みは限定的だ。一方、Vibes Mediaにとっては、この訴えが衆目を集める良い方法となることだろう(上手くやればだが)。

本文は こちら (Kim Kardashian’s copy?)