EU：名前で構成される商標 － Knijff Trademark Attorneys

Douwe Egbertsは、オランダで有名なコーヒーブランドで、国外ではさまざまな製品でも知られている。Douwe Egbertsのオーナー会社は、Douwe Egbertsとモンデリーズの合併の結果生まれたJacobs Douwe Egbertsだ。
Jacobs Douwe Egbertsは、EUで「Jacobs Douwe Egberts」商標を保護したいと考えたが、この出願に対してアイルランドのブランド「JACOBS」の所有者であるJacob Fruitfield FoodsとIrish Biscuitsから異議を申立てられた。
「JACOBS DOUWE EGBERTS」と「JACOBS」は、類似商標といえるだろうか？通常、「BOS」と「BOSCH」や「Peter」と「Peter」という商標は類似するとみなされるが、「PETER」と「PETER BOSCH」のように姓と名字の組み合わせとの間では多くの場合否類似とされる。その理由は、基本的に姓が商標の要部とみなされるからだ。
「JACOBS」はアイルランドでよくある姓である。EUIPO（欧州連合知的財産庁）は、「Douwe Egberts」の追加により商標間に差異が生じることを認めたが、混同の虞を排除することはできないとして、「Jacobs Douwe Egberts」商標の登録を拒絶した。

本文は　こちら （Jacobs’ Tale）